神社仏閣

飯高町の水屋神社は縁結び・子授け。安産・家内安全・長寿・学問の神などの松阪市にあるパワースポット

松阪市街地から奈良県へ向かう国道166号線(和歌山街道)を走っていると、左手にいきなり大きな赤い桶が見えます。

真っ赤な大きな桶だけにインパクトありまくりで、何?って思って振り向いてしまう。
その向かいにあるのが水屋神社です。

水屋神社とは

創建

水屋神社は松阪に縦断して流れている櫛田川流域にある神社で、お水祭りで有名です。
創建は1,000年以上前に、大和(奈良県)の春日大社の安在所として、天児屋根命を奉っています。
安在所とは、天皇が外出したときの仮の御所のことを言います。

648年(大化四年)に、奈良の三笠山から素盞鳴尊と龍神姫尊及び櫛稲田姫尊を勧請(神仏の来臨や神託を祈り願うこと)しました。

710年(和銅三年)興福寺東門院領「閼伽桶(あかおけ)の庄」となり1600年(慶長五年)関ヶ原合戦以降は伊勢領となりました。ちなみに、閼伽とは神仏に捧げる水をいいます

水屋神社に残る、1373年(南北朝時代文中二年)の棟札(むなふだ)と呼ばれる、建築物の造営や修復の際に、その建物の由緒や建築関係者,建築年月日などを記した札には、大和州閼伽桶庄宮と記されており、三殿並立の朱塗の春日造も明治二十五年現在の神名造に改められました。

閼伽桶の井とお水祭り

清和天皇859年(貞観元年)11月9日より、春日大社にお水送り(水を奉納)をはじめ、1577年(大正5年)の兵乱で途絶えてしまいました。
平成14年、425年ぶりに復活し、お水祭りでは閼伽桶(あかおけ)の井でくんだ水を、奈良県の春日大社へ神水として奉納しています。

水屋の大楠

水屋神社境内にある水屋の大楠は神木で天然記念物です。
樹齢1,000年以上で根廻り29m、樹高35mあり、春日さま、お稲荷さまを祀っています。

礫石(つぶていし)の伝説

水屋神社の裏の香肌峡600m下流に石灰岩の巨岩があり礫石と呼ばれています。
左岸の上の古道に歌碑あり、1847年(弘化四年)に大庄屋、滝野知雄が、「流れてはむかしに帰る川俣川礫岩うつ水の白浪」と刻み、往古和歌山街道を往来する旅人はこの石に礫を投げ、一度で当たれば男児出産するとて旅情を慰めました。

伝説は、昔お伊勢さま(天照大神)が、白馬に乗って珍布峠(めずらしとうげ)にさしかかられ水屋の森から鹿にまたがった春日さま(春日大明神)が出迎えました。
1人の神は、伊勢と大和の国境を決めるため笹舟を浮かばせ、巨石を投げ笹舟の留まる処を国境としました。
波で笹舟は川上へと流れて、舟戸で止まりました。波は高見山を越え杉谷村で消えました。
これ以降、高見山が両国の境となったといわれています。

宮家の御信仰

一品京極宮家仁親王の胡佐の宮誕生報恩の令旨(律令制のもとで出された、皇太子・三后の命令を伝えるために出した文書)が奉納されている。

本居宣長の歌碑

水屋神社から西に200mの赤桶橋たもとに建っています。

いにしへにたがおこなひしなごりとて名にはおひけん閼伽桶の里

本居宣長が紀州の殿様のご進講のため、ここを通った際に、地名を聞き詠んだものなんだそうで、ゆかりの地なんですね。

松阪市の本居宣長記念館では、古事記伝を初めとして本居宣長について全てを知ることができる松阪市に住んでいたら本居宣長って名前を聞かないことはないと思います。 が、、、、実は何をしていた人かさえ知らなかったのが本音。 ...

水屋神社の祭神

天児屋根命、素盞鳴尊、天照大神、龍神姫命(龍神さま)、神功皇后、櫛稲田姫命、蘇民将来、誉田別尊、多紀理姫命、市杵島姫命、多岐津姫命、武内宿禰、豊玉姫命、大山祇神、宇賀之御魂神(お稲荷さま)、加具土神、乙加豆知命、菅原天神

ちなみに、祭神とは、そこに祀られている神のことをさします。

水屋神社ってどこにあるの(アクセス)

水屋神社があるのは、現在は松阪市ですが、合併前は旧飯南郡飯南町と呼ばれる地域にあり、国道166号線沿いで奈良方面に抜けることができます。
松阪市街地からはかなり遠いので車で行くことをオススメします。
という訳で、各交通手段でのアクセスは下記の通りです。

車でのアクセス

伊勢自動車道松阪インターを降り、最初の交差点(松阪インター入口)を右折し、道なりにずーっと走っていきます。
5分ぐらいそのまま走ると突き当たりに166号線に出る交差点(丹生寺町)があるので右折します。
40分程度直進し、道の駅飯高駅をこえて少し走り、左側に大きな赤い桶が見えたらその向かいが水屋神社です。

駐車場は赤い桶がある側の未舗装の土地が駐車場になっており、数台が駐車できます。
駐車場には寄付者の札がずらーっと並んでいます。

公共交通機関でのアクセス

三重交通バス

近鉄・JR松阪駅のJR改札口側バスターミナルから「スメール行き」に乗り、「向赤桶前」下車してすぐ。
所要時間 約50分~60分  大人:1,200円 小児:600円

・徒歩でのアクセス

松阪市内からはちょっと無理ですね。
ただし、サイクルラックも設置されており、体力あれば自転車でくるのはありかと思います。

水屋神社について基本的なこと

松阪神社は入場は24時間訪れることは可能です。
ただし社務所の受付時間は8時30分~17時までですので注意してください。
特にお休みなどはなく、お参りならいつ行っても問題ありません。
祈祷などは電話で事前に予約するようにしておいてください。

名称 水屋神社
住所 三重県松阪市飯高町赤桶2507
電話番号 0598-46-0932
営業時間 終日開放
定休日 なし
サイト http://www.mizuya.org/

水屋神社を見学(写真で案内)

駐車場に車を止めて、向かいにある水屋神社へ横切りますが、結構車のスピードがのる地点なので注意して下さい。

水屋神社は、バックには生い茂る緑の木々が大きくって、青々としており迫力があります。
しっかりと整備されているというか、洗礼されている雰囲気を感じます。

そして「水屋神社」と書かれた立派な石碑。

水屋神社には天然記念物の水屋の大クスとよばれる、巨木がそびえ立っており、観光名所にもなっています。

それでは、鳥居から入って参拝させていただきますが、

んん???

「車馬乗入禁止」

文字の通り、車や馬などの乗り物で境内に入ることが禁止されていますが。。。。
多分、以前に馬で入ろうとした人もいたんでしょうね~。
なんかクスッとしてしまったよ。

鳥居をくぐって、左手には手水舎があります。

手水舎は参拝者が身を浄めるために手水(水で両手を清め、口をすすぐ)を使う施設です。
龍の口からは水は出ておりませんので、溜まっている水で清めます。

※ネット情報では、センサー式で人が近づくと龍の口から自動的に水が出るんだとか?!
まさかの最新鋭の設備で、そりゃあ見ておきたかったなぁ。

さざれ石

手水舎の向かいには、さざれ石と呼ばれるは、複数の石がくっついたような大きな石があります。

さざれ石は、長さが約1.5m、高さ約70cm、幅約80cmで重さは約2トンにもなります。
小さな砂利ぐらいの物から、人の頭大の石が固まって一つになっています。
一見、ぽろぽろとはずれてしまいそうだが、一つ一つがしっかりくっついてて離れないんだそうです。
しめ縄が巻かれており、神々しささえありますね。
岐阜県揖斐郡から贈られたんだそうです。

水屋神社社務所

こちらが社務所です。

平日なので閉まっていましたが、御朱印などはここでいただきます。
インターホン押したら出てきてくれるかな。

水屋神社拝殿

拝殿です。

周囲を取り囲む大木と凛とした雰囲気の拝殿が絵になりますね。
という訳で少しお参りします。

雰囲気を感じつつ、賽銭と二礼二拍一礼。

内部には橋らしきものがかかっており、雰囲気があります。

楠椙和合の樹

拝殿のすぐ左側にあるのが楠椙和合の樹です。

大きな楠と隣り合わせに大きな杉があり、根が接しています。

これでも十分大きい木なのですが、水屋の2号楠と呼ばれています。
根元はかなりしっかりしていますが、水屋の大楠はそれ以上ってことで。
大楠は本田裏であることを看板表示しています。

水屋の大榊

大榊の名前で大楠ぐらいのものを想像してるとちょっと細め。

大楠や大杉と比べるとちょっと細いですが、榊の中では日本トップクラスなんですって。
確かにこんな大きな榊って見たことない。

大ムク

拝殿の前にあるのが大ムク。

しっかり根を張って鮮やかな緑の葉っぱが茂っており、拝殿を覆うように神々しさのある木です。

夫婦杉

良くある2本の杉が並んで夫婦杉。

どれにしても背が高いですね。

鹿子(カゴ)

初めて聞く鹿子。

名前の通り、木の表面が鹿の模様のように見える木で、少し気持ち悪いかも。

幹の途中でぼこっとこぶが出来ているのも特徴的やなぁ。

でも、この模様はやっぱり不思議。

ケヤキの大株

めちゃくちゃインパクトのある、ケヤキの大株です。

木の形や苔など、何かの芸術品っぽくて、少し怖ささえ感じます。
境内に埋没しており、このままの形で横たわってたんですって。
このサイズのケヤキってどれぐらいの樹齢なんやろか。

このビジュアルは屋久島のヤクスギランドで出会った蛇門杉を思い出します。
※別サイトへのリンクです。

https://www.nakasete.com/yakushima-yakusugiland/

水屋の大楠

水屋の大楠は天然記念物に認定されています。

境内にある木々はどれをとっても迫力があり、どれが大楠かなって思っていましたが、拝殿裏の一番奥にあった大楠は他よりも大きく、存在感が全然違う。
樹高は約35mで、幹周りは約12mと樹齢1,000年ともいわれる県内でも有数の巨木なんです。
根元はこの迫力です。

緑に茂った葉っぱと手を上げるようにそびえたっている楠は迫力もしっかりです。

あまりに大きすぎて全体像を撮影することが出来ません。

地元では「大クスさん」と呼ばれ、この地の神木として大切に護られている。

正面には、真っ赤な祠がたってます。


春日大明神(天児屋根命)、稲荷大明神(宇迦之御魂神を祀っています。

昇龍楠

杉がナナメに成長しているのが昇龍楠です。

これが、龍が空にのぼっていくかのような迫力のある杉ですね。

鳥居があり、左には「大楠社」の鳥居。

右には「祖霊社」の鳥居と祠があります。

むすび桜

根はひとつですが、途中からに2本に分かれている桜です。

恋人みたいに並んでおり、縁結びのお参りにも良いですね。

 

 

そんな具合に境内を一周

帰りに、「車馬乗入禁止」の看板の裏側を見ると。。。

織田信長軍 敵味方鎮魂祭

VS

北畠具教軍 地球平和祈願祭

って書いてある。

北畠具教は織田信長に侵略され、松阪市飯高町には首塚ありますもんね。
それにしてもユーモアのあるネーミング。

水屋神社では、年間を通して行事が行われております。

大祭などのお祭りも開催されているので、是非とも訪れてみてください。

あと、まつさかサイクルチャレンジ香肌峡も開催中。

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水屋神社周辺の見所が記されている、珍布峠(めずらしとうげ)ウォーキングコースが整備されており、ショートコースとロングコースがあり、体力や時間に合わせたウォーキングが可能です。

道も単調で、非常に分かりやすい地図がなので間違えないと思いますよ。

まとめ

やっぱり知らなくても道路を走ってきてある大きな赤桶のインパクトでよりたくなってくる。
清流櫛田川の水をまつる神社で、奈良県の春日大社とも関係のある水屋神社は調べれば調べるほど面白い。
境内には、大楠をはじめとして、杉やムクや榊など迫力のある樹木があり、境内も含めて神々しい雰囲気を感じます。写真スポットとしても良いし、水屋の大楠は一見の価値ありですよ。
神社の中に入ると落ち着いた気持ちになれるし、パワーももらえそう。

 

国道166号線沿いでオススメのランチが食べれるお店ありますよ

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