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松阪市の白米城の登山ルートと駐車場を紹介。2時間弱で初心者におすすめ

登山って言うと、市街地から少し時間がかかってしまうのが一般的ですが、今回登る白米城(はくまいじょう)は比較的近くにあって、時間がない時にでもサクッと登れるってことと、登山道も分かりやすくって登山初心者には人気の山です。

白米城(はくまいじょう)とは

白米城(はくまいじょう)って、登山なのにお城?って思われると思いますが、阿坂城跡とも呼ばれている、お城なんです。

もともとは、標高300mの山の山頂に伊勢国司から戦国大名となった北畠氏によって築かれたお城で、阿坂城(あざかじょう)と呼ばれておりました。

阿坂城は、南郭と北郭があり、南郭は白米城、北郭は椎之木城と呼ばれていますが、登山する人はほぼほぼ、石碑が立っている南郭に行くので、白米城と呼ぶことが多いんです。

ちなみに、白米城の由来は、合戦で囲まれて、水を断たれたときに、馬の背に白米を流し水がふんだんにあるように見せかけ、敵をあざむいて、退却させたという伝説から、白米城という名前がついたと言われています。

周辺はハイキングコースも設定してあり、近隣の文化財なども見ることが出来ます。

山頂からは、松阪市内の町並みはもちろん、360度ひらけていることから凄く景観が良くって気持ちが良いんです。

普通に登山して40分程度、ゆっくり登っても1時間で登ることが出来ます。
老若男女問わず気軽に登れる山で人気がありますよ。
特に初日の出には多くの人で賑わっています、、、僕もここ数年は毎年登ってます!

白米城(はくまいじょう)ってどこにあるの(アクセス)

白米城(はくまいじょう)は、車が一番便利ですが、公共交通機関でも行くことは可能ですのでご紹介します。
アクセスは下記の通りです。

車でのアクセス

伊勢自動車道松阪インターを降り、最初の交差点(松阪インター入口)を左折し、道なりにずーっと走っていきます。少し細くなってて対向が難しいところもあるので気をつけて。

5分ぐらいそのまま走ると左手に石碑のようなものがたってて、白米城登山口って書いてあるので左折します。
曲がったところには、白米城の看板が設置してあるので、これがあれば間違えありません。

あとは道なりに走っていくと

高速の高架が見えてくるので、

高架をくぐって、

更に進むと駐車場らしきものが見えてきて、

浄眼寺ってお寺があり、その左手に駐車場があります。

その横から登山口にあります。

分かりにくいので浄眼寺を目印に向かってください。

浄眼寺の横に10台程度駐車できる駐車場が完備されています。

気軽に登れる人気の山なので、駐車できない場合もありますのでご了承下さい。
路上駐車している車もあるのですが、地元の住民の迷惑にならないようにしたいですね。
トイレも完備なので、登山前に安心です。

公共交通機関でのアクセス

三重交通バス

近鉄・JR松阪駅のJR改札口側バスターミナルから「小野行き」に乗り、「岩倉口」下車して徒歩15分。

所要時間 約32分  大人:570円 小児:290円

徒歩でのアクセス

松阪市内から徒歩は白米城登山よりしんどいウォーキングですね。

白米城(はくまいじょう)について基本的なこと

白米城(はくまいじょう)は、城跡ですが、登山道になっておりいつでも行くことが出来ますが、登山道付近には民家などもあるので騒いだり、早朝や夜間などは行くのを控えるなどマナーを守る必要があります。

名称 白米城(はくまいじょう)
住所 三重県松阪市大阿坂町
※カーナビ設定するなら浄眼寺(三重県松阪市大阿坂町1180)
電話番号 0598-53-4406(松阪市観光交流課)
開城時間 24時間
休城日 なし
サイト なし

白米城(はくまいじょう)の登山についての注意

当たり前のことですが、ちゃんと確認しておきましょう!!

・国指定の史跡です。
花や木は大切にし、ごみは必ず持ち帰るなど史跡の保全に心がけましょう。
・ここは、遊歩道です。車・オートバイ・自転車の進入を禁止します。
・火災のおそれがありますので、タバコやたき火等は禁止します。
・通路以外ののり面を登り降りしないで下さい。
(土塁がくずれる原因となっています

英語のみですが、インバウンド対応完了済み!!
松阪市なかなかやりますな。

白米城(はくまいじょう)へ行ってきた(写真で案内)

早速、登山準備を済ませ、軽いストレッチして登ります。
登山道は駐車場横の舗装されたところが登山口の入り口です。

白米城のイメージとしては、頂上までは約2km程度の道のりで、観音岳や堀坂山などの山々がつらなっています。

看板の裏には登りやすいように、杖なんかも準備してもらってるのでありがたい。
まぁ、僕は2,000円ぐらいで購入した愛杖。

これが富士山登山した時に購入して、屋久島や数々の山々を体験し、収納できなくなり、ボロボロになりながらも活躍中。

いや~いい買い物したなぁって思う。

早速登山開始。

だいたい普通に歩いて40分程度が目安です。
よく分かりませんが、『母と子の自然と歴史の散歩道 山の辺の道』ってキャッチフレーズが!?

どういうこと!?

少し勾配はあって急なんですが、舗装してあるので歩きやすい。

まわりには金網がはってあって、山って感じがしない道が少し続く。

朝方の光が入ってくる山はなんとも気持ちいい~マイナスイオンというか、自然の中に入るとイライラしてた気持ちって随分楽になるよなぁ。

少し歩くと一町(109m)の看板がある。

山ってどこまで歩くのかって不安になるけど、こんな風に数字があれば安心ですね!ってことで、勝手に十町が頂上がと勝手に思ってすすむ。

いよいよ舗装路から未舗装の山道に入ります。

この山の特徴は横幅が広いので、自分のペースで歩いていくことができます。

山の中の景色ですきなのが、真っ直ぐに伸びた杉。

雑木林感が凄くいいなぁ。

神々しいというか、なんというか。

更に登山道を進むと看板発見。

白米城跡と小野町、そして登ってきた浄眼寺と3つに分かれています。
小野町へすすむと町へ降りてしまうので、白米城跡へ向かいます。

なだらかな登りの登山道が一番好き。

程よく息はあがるけど、無理なく歩けるので。
木漏れ日が凄く心地が良い~。

別に意味はないけど、木と木のすきまの太陽の光。

かなりゆっくりペースで登ってきて、あと1.4kmで30分。

紅葉の時期も終わって、落ち葉が積もっているので滑らないように気をつけてのぼっていきます。

登山道にはところどころに木で、水の流れるようにしてある。

崖や危険なところにはロープと杭でしっかりコースをはずれないように。

登山者の為にこのように整備していただいていると思うと頭が下がる思い。
安全に登れることが凄くありがたい。

山で頂上に近づいてくると青々とした空が見えてくる。

紅葉した木と緑の木、差し込む太陽光が鮮やかですよ。

なんでもないが、地面が削れて木の根っこがダイナミックに見えるので撮影。

あと1.1kmで20分。

大杉があるけど帰りに寄ることにします。

だいたいここまでで半分になるので、少し休憩。

竹を組んだベンチがあるのも嬉しい。

少し勾配が出てきたりしつつ、すすんでいきます。

特に登山道は特徴がなくって、比較的広い道が続いていきます。

あと0.6km。

残り15分と看板頻度が上がります。
ここで薬師寺コースと分かれます。

この細い道を歩いていくと、薬師寺ですね。

こちらが白米城へ向かう登山道。

ここにも、岩と木材を利用したかわいい1人がけのベンチ。

更に進むと、木々のトンネルを抜けて、奥には光が差し込む出口があります~。
光が当たるところに出てきた時の気持ちよさも山の楽しみのひとつ。

ここを抜けるとあと10分。

もぉすぐゴール。

がぜんやる気が出てくるわけで、勾配も少なくってグングンすすむ。

が、ここで山あるある。
先ほど10分と表示があったにもかかわらず、あと0.4kmで10分とさっきと一緒。

このがっかり感はなんとも言えんなぁ。

椎ノ木城跡へ到着

一気に景観がひらけて、このこんもりした山が見えたら山頂も近い。

左手にその山に沿って歩くと、北郭の椎ノ木城跡の看板があります。

いつもは、ここをスルーして白米城を抜けていくんですが、せっかくなので。
木々に囲まれていて、町全体を見渡すことができませんが、なかなか良い景色ですよ。

更に小高い山に登っていくと、

木の枝が折れてて、行く手をさえぎっています。

何がある訳ではないんですが、小高い丘で行き止りになってます。

目の前には白米城の石碑を見ることが出来ます。

山頂まではもぉ少しですね。

登山道へ戻ってすすむ。

急な下りがあるんですが、ここも階段とロープで安全に下れるように整備済み。

しっかりした段差を作ってもらってあるので安心。

ここでも山あるあるですが、せっかく登ったのにまた下るという理不尽さ。
疲労してくるとホントに精神的にこたえますね。

ちょっと登山道も幅も狭くなってくるので、登山客とは譲り合って登りましょう。
登り優先ですね。

木の茂っている区間を抜けたらもう少し。

見上げると、真っ赤な色鮮やかなもみじがきれいですね。

ちなみに左手の丘が、白米城の山頂です。

人が登っていってますが、そこが最終の階段です。

高城跡・小阿坂方面、浄眼寺方面の看板があるのでここで到着。

この階段を登って山頂です。

階段の途中で十九町の看板。

あ、、、、十丁ではなくって、総行程で二十町なんですね(汗)
という訳で、数字を見ていく場合は二十町って覚えておくと、ご自信のペース配分が出来ると思います。

白米城山頂へ到着

無事に南郭の白米城山頂へ到着しました。

めっちゃ青空で最高です。

とりあえず三角点にタッチ!!!

登頂完了。

広々とした平坦な山頂からは360度の景観で最高♪
どこの山でも、一方だけって多いんですが、白米城はこの景観がいいですね。
少しガスってますが。

市街地方面

三雲方面

津方面

ですね。

あと、後ろには嬉野の方面が見えるんですが、あまりの太陽光発電システムにげんなりしますね。。

ここまでとは思っていませんでしたが、多くの閉めたゴルフ場だったところに太陽光システムが設置されてるって聞いてましたが、まさかここまでとは・・・・。

白米城といえば中央にあるこの石碑が撮影スポット。
神々しい雰囲気とバックの青空がベストです。

白米城の歴史が刻まれているらしいが、ちゃんと読んだことはない。

ちょっとぼーっと過ごして下山します。
めっちゃ気持ちいい!

白米城にはいろんな種類の木々

登山道には、阿坂。豊地まちづくり協議会の方が、木々の種類が分かるように看板を立ててくれています。

この木はアラカシって呼ばれる、あまり聞き覚えのない名前です。

ドングリが出来る木なんです。そういや名前知らんだなぁ。

クヌギはカブトムシなんかが集まる木ってイメージかな。

この木は細いけど、表面がゴツゴツしている感じ。

ヒメシャラは良く知ってる!!

大台町で一面がヒメシャラでいっぱいの森があるから。ツルツルした木の表面がさわり心地も模様も特徴的。

コナラもドングリが出来る木。

ちょっと細長いドングリが特徴です。

立派な木らしいごつごちした木です。

リョウブは、ウメの花に似た白色の小さな花をいっぱい咲かす。

庭木なんかにも植えられてますね。

タブノキは20m以上にもなる立派な木。

この木はまだまだ植えられたばっかりみたい。

カクレミノは、名前の通り日陰に強い木です。

枝が複雑に伸びている木で、紅葉してる葉と緑の葉でなかなかきれい。

アオハダは幹は灰褐色で独特です。

外皮を剥ぐと緑色をしていることからこの名前なんだそうです。

緑やけど青???

ゴンズイは樹皮が魚のゴンズイに似ている、役に立たないところが似ているのでその名がついたなど言われてる木。

なんともひどい言われよう。

コシアブラは、この木の樹脂をこして塗料として使っていたのでついた名。

山菜の女王とも呼ばれるんですって~。

ヒサカキはサカキに似ているが、非サカキってことが由来で、サカキの代用品として神事などに用いられます。

立派にそびえ立ってますね。

番外編、、、
木に生えたおびただしい数のキノコ。

気持ち悪いけど撮影してしまう。

他にもいろいろな木があったので、興味があれば登ってみてくださいね。

帰りに大杉

登山道途中にあった、大杉を見ることに。

一応、道がつくられているのですが、急勾配なのと植物がうっそうと茂っていたのでやめておこう・・・。

マムシなんかもいたら困るし、戻るのもしんどそう。
20mって書いてあったから、多分目の前にある大きな杉がそうなんでしょう。

整備してあるタイミングがあれば、また今度。

まとめ

白米城は市街地から近くって、一番気軽に登れる山ですね。
総行程で2時間かかりませんし、駐車場・トイレ完備で、登山道も広くって道に迷う心配はありませんから。
しっかり登山道を整備していただいていることは、ホント感謝です。

初日の出を見れる山はどこも混み合いますが、ここなら360度景観もあって、広々としているので落ち着いて見れるので、毎年の定番です。

登山している方も、多くって皆さん元気にあいさつしてくれて気持ちいい。
ちなみに、地元の小学校の遠足などにも使われていたそうで、地元に愛されている場所ですね。

 

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