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松阪市飯南町にある深野棚田(深野のだんだん田)は石の芸術で圧巻の景観。駐車場も完備。

三重県で棚田と言えば、熊野市の丸山千枚田が有名なんですが、実は我が松阪市にも日本棚田百選に選ばれている松阪市飯南町深野地区の深野棚田(深野のだんだん田)があるんです。

前々から気になってましたが、道が分かりやすいか、駐車場があるのかも分からず行ったらしっかり整備されてました。

深野棚田(深野のだんだん田)とは

深野棚田(深野のだんだん田)は、国道166号線を松阪市飯南町の深野地区を櫛田川と反対の山側にのぼっていくと、特有の石堤の風景が広がっています。

「深野のだんだん田」は、標高820mの白猪山南麗に位置し、室町時代に北畠氏の重要な拠点であったこの地域は、白猪山の西に「のろし場」があり、見張りに詰めている侍たちの食糧確保のため棚田が開墾されたと伝えられています。

もともと深野地区は耕地に恵まれず、古くから木地・蚕・和紙等で生計を立てていたことから、この棚田は特に貴重でした。
傾斜地を有効に利用するため、自然石を丁寧かつ頑丈に積み上げた棚田の造形は、石の芸術と呼ばれていいます。

田の枚数は約550枚
田の段数は約120段
田の標高は100~300m
石の推定数は約3,010,000個
石垣の延長は約120㎞
石垣の総面積は135,000㎡

深野地区の棚田は深野だんだん田として1999年(平成11年)7月に農林水産省の日本棚田百選に認定されました。

棚田は大型の機械などが入れず稲作には効率が悪くて、耕作放棄地となることが多いことから、棚田の景観を観光資源として保存していこうという取り組みの中で日本棚田百選を認定しました。

ちなみに三重県では熊野市の丸山千枚田と亀山市の坂本の棚田。
そして、この深野だんだん田の3つが認定されています。

毎年10月には、深野棚田まつりが開催され、竹で作られた灯篭を約4000本棚田のあぜにずらーっと並べられ、灯りがともって幻想的な風景になると、多くの人が訪れます。
是非、見に行ってみてはいかがでしょう。

深野棚田(深野のだんだん田)ってどこにあるの(アクセス)

深野棚田(深野のだんだん田)は、公共交通機関で行くことは難しいので車で行くことになります。
車でのアクセスは下記の通りです。

車でのアクセス

伊勢自動車道松阪インターを降り、最初の交差点(松阪インター入口)を右折し、道なりにずーっと走っていきます。
5分ぐらいそのまま走ると突き当たりに166号線に出る交差点(丹生寺町)があるので右折します。

15分程度直進し、深野地区に入って、松阪市発祥の地、深野だんだん田、白猪山、和紙和牛センターの看板があるところを右折します。

そのまま道のなりに走っていくと、どちらから行っても深野棚田の看板があります。

このような詳しい看板もあるので真ん中にある宝泉寺の下にある、棚田見学者の駐車場へ向かってください。

めっちゃ分かりやすい地図でありがたい。

たまに道が細くなったりして不安になりますが、ほぼ道なりに行けば到着できると思いますよ。

公共交通機関でのアクセス

三重交通バス

近鉄・JR松阪駅のJR改札口側バスターミナルから「道の駅飯高駅行き」、「スメール行き、」に乗り、「深野」下車して2km徒歩30分。
所要時間 約40分  大人:840円 小児:420円

徒歩でのアクセス

松阪市内からはちょっと無理ですね。

深野棚田(深野のだんだん田)について基本的なこと

深野棚田(深野のだんだん田)は、いつでも見ることが出来ますが、近隣には民家などもあるので騒いだり、早朝や夜間などは行くのを控えるなどマナーを守る必要があります。

0598-32-2513(松阪市飯南地域振興局農林水産商工課)​

名称 深野棚田(深野のだんだん田)
住所 三重県松阪市飯南町深野
※カーナビ設定するなら宝泉寺(三重県松阪市飯南町深野1706)
電話番号 0598-32-2513(松阪市飯南地域振興局農林水産商工課)
営業時間 24時間
定休日 なし
サイト なし

 

深野棚田駐車場はこちら

駐車場は分かりやすく、日本棚田百選深野棚田っと大きく看板があります。

見ての通り、スペースを贅沢に使ってあり、障害者用駐車場と一般9台の計10台の駐車スペースがあります。

まつりなどのイベントがなければ、なかなか満車にはならないと思いますが、近隣のお寺の駐車場などはくれぐれも駐車しないように。
キレイで立派なトイレも完備でホント安心です。

深野棚田(深野のだんだん田)へ行ってきた(写真で案内)

それでは深野棚田(深野のだんだん田)へ向かいます。
駐車場を左手に曲がると宝泉寺があり、深野棚田、白猪山の看板があるので道なりに歩いていきます。

少しあるくと奥の方にだんだん田らしきものが見えてきました。

このあたりはお茶の産地でもあるので、茶畑も広がっていて気持ちの良い景観。

高台から見る自然は本当に気持ちいい。

少し勾配のある道を歩いていきます。

登りきったところに広がる青々とした稲が美しい。
ぐるーっと1周まわってみることにしますが、本当にお城の石垣のように石が積びっちりと積まれててキレイに整備されてるなぁ。

要塞のような石垣とありましたが納得~。
芸術品です。

このあたりも獣害が多いのか、電柵がいたるところに張られています。
なければもっと景観は良いと思うけど、瀬に腹はかえられんかなぁ。

坂道を上の方にのぼっていくと、まだまだ稲が植えられてない田んぼもあり。
それが、鏡のようにきれいに反射し、この光景もいいなぁ。
棚田って、上から見た時の目の前に広がる見渡せる景色と

下から見た時の、そびえ立つような迫力のある景色と

いろんな表情が見えるのが凄く面白い。

そういえば途中にも小さな公園もありました。

公園と言っても何もないんですが、東屋があって、そこでは木の立派なテーブルとイス。

ここで地元の方が、井戸端会議なんかもしているのかな。

奥には杉林があって、平坦なので子供らも遊ばせておけそうな公園ですね。

あと、棚田の写真撮影する場所でなかなかしっくりくる場所がなかったけど、個々からの角度が結構好きな角度です。

幅広く、石垣が写って、稲もキレイにみえるスポットでした。

細い歩道を下って大きな道に出ます。

看板もいろんなところにあって親切ですね。

キレイに整備されていると思ってましたが、棚田の場所によっては耕作放棄地になっており、雑草もはえて荒れ果ててました。

ちょっと残念ですが、世話できる人も減ってきているんやろな。

まとめ

このような素晴らしい景観が松阪にあるとは知らなかったので見てきて良かった。
いくつもの石垣が重なっているのは本当に迫力があって、他の棚田にはない特徴的でした。石の芸術の売り文句に納得です。

そして、そこそこ坂道も含めて歩いたので良い運動になりました。
今度は、収穫前の黄金の稲を見たいなぁ。