イベント参加

松阪市カヌー協会主催の令和元年(2019年)度「安全指導・事故防止講習会」へ参加(実践編)

座学を終えて、昼食も食べて準備完了。
道の駅飯高駅の上流の瀬で行われるのですが、雨は弱くなるどころか強くなる。
芝生広場から櫛田川におりていくんですが、昨年は山の中を下っていくようになっていましたが、全て伐採されており非常に下りていきやすくなっていました。皆さんカッパを着て参加です。

芝生広場には、木製の立派な展望台が設置されており、今までは見ることが出来なかった櫛田川が一望できるんです。

めっちゃキレイ~

って言いたいところですが、この日は思いっきりまとまった雨で豪雨に近いレベルです。
上流の水も増えて川の水量・流れともにいつもの櫛田川と全く違う。

というか、この環境やからやらんでしょう~って甘い考えでしたが、この環境やからやるんやとの強い意志。
さすがでございます。
確かに安全な時にやっても意味がない~これだけのレスキューできる人材がいるときこそですね。

座学編はこちら

松阪市カヌー協会主催の令和元年(2019年)度「安全指導・事故防止講習会」へ参加(座学編)令和元年6月15日(土)に、松阪市飯高地域振興局で、令和元年(2019年)度 「安全指導・事故防止講習会」が開催されました。 ...

雨でぬかるんだ環境で、下りていくのも大変。
気をつけていてもすべる人も多数おり、、、自分もですが。
カヤック担いで下りていく人たちは、屈強ですね。

救助用のゴムボートを準備。

この急流でゴムボートって役に立つのかな?って思いましたが、そんな使い方があるんやって感心しました。

ゴムボートのロープって普通に持つと1点に、力がかかってしまいます。基本的に固定している部分は専用の接着剤なのでどうしても劣化してきたりするととれてしまうことがあるそうです。

ちょっと分かりにくいですが、左のフックと真ん中のフックの真ん中のロープを引っ張り、右側のフックと真ん中のフックの真ん中のロープを引っ張ってまとめると、3点へ均一に力がかかるのでシンプルで効果的です。

それではレスレスキュー実践スタート

・陸上投てき


午前中のロープレスキューの教訓を受けて、サブのサブのサブのサブの投げる役を仰せつかりました。

何かというと前の救助者3人が失敗した時の投げ役なんです。
なんか緊張するよ、、、、。
万全の体制とはいえ助ける役目と言うのは。

カヤッカーも準備万端ではじめ~。
というかこのシーズンに川に入る救助される方もなかなかの大役ですよね。

流されてきた!!!!
1投目で成功しっかりつかんでいます。

あとはロープを弧を描くように、エディーと呼ばれる障害物によって、流れが反転している箇所でエスケープゾーンに使うところへ引っぱって来ます。

素晴らしい~無事成功ですね。

ストロングスイマー


続いては、救助者がロープを付けて、流れてくる人を助けます。
これはスイマーかなり体力いりますね。

流れてくるところを狙っていく必要もありますし。

これも無事救助成功。

ストロングカヤッカー


そして、これがカヤックの真骨頂。
流れてくる人をロープを付けたカヤックで助ける訓練。
この激流の中で、細かい操作が必要になるので難しいですよね。
これも行ける~って思ったら、ロープの先っぽまで流れてきました。
水の力も強いし、人の重みもあると、ある程度の人数で引っ張らんと厳しそう。
救助者も流されていく。。。

無事、少し下流で無事に上陸されてました。
こんなハプニングもやってみて分かること。

ロール

カヤッカーのセルフレスキューの鉄板。
ロールも見せていただきました、、、
これだけは僕も出来るようになっていないとホントダメやなぁって思います。
今年の課題はこれってことで!!!

連携レスキュー


そして、この助け方は目にうろこ。
まさにカヤックの特性を生かした救助方法です。

川の中州や対岸に残された人を助けるシチュエーション。
流れの強い川では、ゴムボートでは対岸に渡るのは無理ですが、カヤックなら横切ることが出来る。

さっき習ったロープの結び、、、とっさにされてましたが、自分にできるのか?

救助中にはずれてしまったらシャレにならんよなぁ。

カヤッカーが普通のロープを持って対岸に渡る。

その普通のロープに救助用のロープをつなげて、対岸から引っ張る。

救助用のロープが対岸とではることが出来る。

このロープが優れもので水に浮くんです。
対岸と水につからないようにロープを張って、そこにゴムボートをひっかけて川を横切っていきます。

この時に両岸で支えるメンバーが重要。
かなりの重さになることから複数で絶対に放さないようにする必要がある。
2次災害につながりますから慎重にやる必要があります。
そして、ゴムボートに乗り込んで救出に向かう訳ですが、ほぼほぼ漕がなくても角度もあってスムーズに対岸まで移動できました。


救助してまた戻ってくるという形になります。
こちらも無事成功しました。

ただ、この時、対岸は2人でロープを支える必要があって、川に引きずりこまれそうになってたので、人数を増やすかなんらかの固定する必要性はあったかと思います。
この日は対岸に渡れるカヤッカーがいなかったってのもあるんでしょうけど。

カヤッカーは激流でも余裕で帰還。

いや~凄いな。
かっこよすぎるやん。

でも、この救助方法ってカヤックなければ、ヘリコブターぐらいしか無理なんじゃないかな?
こういう使い方が出来るってことで非常に勉強になりました。

そのままの流れで青木勇氏より閉会のあいさつ。

是非ともこのような機会は、年に数回あったら良いなと思いました。
ありがとうございます。

まとめ

今までレスキューの部分って、必要性は分かっていながら避けてた?遊ぶほうに集中しててなかなかやってませんでした。
今回、基礎の基礎の知識から、雨の中での実践的なレスキューを見ることが出来て非常に有意義な時間でした。
初心にもどって、レスキュー、特にロールをマスターする必要性を感じます。