松阪市飯高町の水屋神社にやってきたら、合わせて見ておきたいのが櫛田川沿い?中にある礫石(つぶていし)です。
地元に残る言い伝えがある中でも、伊勢神宮に祭られる主神の天照大神(あまてらすおおみかみ)が登場し、ありえない話に感じますが、どこか信憑性があって面白いんです。
水屋神社の記事はこちらです。
礫石(つぶていし)とは
礫石(つぶていし)って、一般的には礫石(れきいし)と読み、「河原石のように表面の風化した石」のことを言います。
意味合いは一緒か分かりませんが、礫石(つぶていし)の歴史にはこのように記されています。
昔のこと、天照大神(あまてらすおおみかみ)が白馬に乗って珍峠(めずらしとうげ)にさしかかり、国境を尋ねると、天児屋根命(あめのこやねのみこと)があらわれ、「この下の堺(かい)ヶ瀬が伊勢と大和の国堺」と答えた。
大神は、「この境は疑わしい。」と言い、大石を川の中に投げ入れ、波のとどまる所で決めることにした。
そして、傍らにあった大石を礫のように投げ入れると、川の水は大きな水柱となり、にわかに滝のように落ちた。
そこで、このあたりを瀧野の里と名付け、勢いよく川上に逆流していった波の様子から、それぞれの地名を加波(かば)の里、波瀬(はぜ)の里、舟戸(ふなと)の里と呼ぶようになった。
さらに激しい勢いで逆流していった波は高見山(たかみやま)に達した。この日より高見山を伊勢と大和の国境と決めた。それから、赤桶(あこう)地内の櫛田川にある大石を礫石と呼ぶようになった。との言い伝えが地元にはある。
嘘のような、本当のような。
でも、信憑性もありそうな面白い話。
礫石(つぶていし)ってどこにあるの(アクセス)
礫石(つぶていし)があるのは、現在は松阪市ですが、合併前は旧飯南郡飯南町と呼ばれる地域にあり、国道166号線沿いで奈良方面に抜けることができます。
松阪市街地からはかなり遠いので車で行くことをオススメします。
という訳で、各交通手段でのアクセスは下記の通りです。
車でのアクセス
伊勢自動車道松阪インターを降り、最初の交差点(松阪インター入口)を右折し、道なりにずーっと走っていきます。
5分ぐらいそのまま走ると突き当たりに166号線に出る交差点(丹生寺町)があるので右折します。
40分程度直進し、道の駅飯高駅をこえて少し走り、出光のガソリンスタンドを右折し、櫛田川を渡る橋を渡って突き当たりを真っ直ぐ走ると、道が細くなり数台駐車するスペースがあるのでここから歩きます。
※分かりにくかったら、国道166号線を真っ直ぐ走って、水屋神社の前に看板があって周辺地図があるのでチェックするか、道の駅で珍布峠ウォーキングコースのパンフレットもらっても良いと思います。
公共交通機関でのアクセス
三重交通バス
近鉄・JR松阪駅のJR改札口側バスターミナルから「スメール行き」に乗り、「作滝」下車して徒歩約20分。
所要時間 約50分~60分 大人:1,200円 小児:600円
徒歩でのアクセス
松阪市内からはちょっと無理ですね。
礫石(つぶていし)について基本的なこと
礫石(つぶていし)は櫛田川沿いの林道のようなところにありますので24時間訪れることは可能です。
ただし、行くまでの経路には民家が並んでいるのと、何より礫石(つぶていし)に向かう道はうっそうと茂った街灯もない道になりますのであまり行かないことをオススメします。
早朝散歩などなら気持ちの良い道です。
名称 | 礫石(つぶていし) |
---|---|
住所 | 三重県松阪市飯高町赤桶 |
営業時間 | 終日開放 |
定休日 | なし |
サイト | なし |
礫石(つぶていし)を見学(写真で案内)
自動車を駐車して、お地蔵様と常夜灯があるので先にお参り。
珍布峠ウォーキングコースの看板があるので安心して行くことができますね。
いたるところに看板が設置してあるので迷うことがないので、この先の道を歩いて向かいます。
道は舗装されてて歩きやすいですが、日当たりの加減でコケが生えているところもあるので、足を滑らさないように気をつけて。
左手には道に沿って日本一の清流の清流にも選ばれたことがある櫛田川が流れていますが、とにかくこの透明度の高さは感動もんですよ。
ブルーというかグリーンって言うのか、底まで見えてなんとも幻想的な景色です。
ひたすら真っ直ぐ歩く。
迷うことはありません。暑い日やったら絶対泳ぎたくなる~。
この日は暑い日やったので、汗だく。途中から未舗装のの道に変わります。
自転車で行くのも良いかと思いましたが、ロードバイクなんかだと厳しいかな。
マウンテンバイクなら全然問題なさそう。
そうして歩いている間に、礫石(つぶていし)へ到着。
説明看板があって、川の方を見るとあった!!
真っ直ぐでサラサラ流れている川の真ん中に大きな石があります。
確かに、岩場ならって思いますが、この場所にずーっとあるのはちょっと不自然。
台風とか増水の時なんかにも動いていないんかな?これが天照大神(あまてらすおおみかみ)が投げたと思うと感慨深くなる。
あながち言い伝えでもないかも。香肌峡の緑にかこまれた櫛田川は絶景ですね。
香肌峡は三重県中西部にある、櫛田川中流の峡谷のことで、松阪市の大石町から上流へ40kmの香肌峡県立自然公園に指定されています。
香肌の由来はアユや茶など香りの高い産物があることから香肌の名がつけられたといわれています。
まとめ
何も知らずに行ったらただの石。
でも、言い伝えを聞いて言ったらまた感じることも違うなぁ。
水屋神社や珍布峠など合わせてまわると楽しめると思いますよ。
ただウォーキングするよりも、地域の歴史を知りながら運動する形。
増水している時や、水が減っている場合など、その日によって見え方が変わってくると思うので、そういう見方も面白いなぁ。