神社仏閣

松阪神社は松阪市の名前のついた1,000年を越える歴史あるパワースポット

松阪城跡近くにある松阪神社は、ほぼ同敷地に本居宣長ノ宮と2つの神社が併設した変わったレイアウト。
まったく別の神社が隣同士にある不思議な立地です。
以前に子供の七五三で行った際に、松阪神社に予約をしてあったのに、本居宣長ノ宮へ行って話しがなかなか通じないってこともありました。
家族で初詣なんかには良く行きますね。

松阪神社とは

三重県松阪市にある松阪神社は松阪城跡の南側にあり、創立年代が定かではないが平安時代以前の創立で、古来「意悲神社」(おいじんじゃ)と称されていました。
室町時代末期の1588年に、蒲生氏郷が松阪城を築城してから城の鎮守神として信仰してきた神社です。
なので、歴史的には1,000年を越える神社なんです。

松阪城をはじめとして、松阪神社があるこのあたりは、周りを木々に覆われる静かな四五百森(よいほのもり)と蒲生氏郷が名づけました。よいほモールという通りがあるが、由来はここからきていたんですね。
家内安全・無病息災・商売繁盛など御利益があると言われています。
大晦日から元旦にかけてお神酒が、また大晦日から三が日の間は甘酒とおしるこの振る舞いがあり、毎年お邪魔しています。

松阪神社の主祭神

松阪神社の主祭神は、誉田別命〈八幡神〉(ほんだわけのみこと)、宇迦御魂神〈稲荷神〉(うかのみたまのかみ)です。
ちなみに、一般的な神社は複数の神を祀っており、その中で主として祀られる神を御祭神と言います。

・松阪神社の合祀り祭神

天照皇大神、伊邪那岐尊、伊邪那美尊、建速須佐之男尊、天御柱命、國御柱命、稚日女命、幡千々姫命、豊命大神、高木大神、天津日子根命、活津日子根命、熊野久須毘命、多紀理毘売命、多岐都毘売命、天棚機姫命、思兼神、天之忍穂耳命、蛭子命、大山?命、市寸嶋姫命、天之菩卑命、少彦名命、素菟命、火霊神、金山彦命、猿田彦神、安徳天皇、大國主命、事代主命、上筒男命、中筒男命、底筒男命です。

合祀り祭神は神社の祭神を、別の神社で合わせて祀ることを言いますが、めちゃくちゃ多いんですね。
実際よく分かりません。

松阪神社ってどこにあるの(アクセス)

ピンポイントで松阪神社へ行く場合は駐車場完備なので便利です。
また、松阪神社は、近隣に無料の松阪市駐車場があるので、アクセスも良くって、その後も町中を歩いてまわる場合に凄く便利です。
という訳で、各交通手段でのアクセスは下記の通りです。

・車でのアクセス

松阪神社へ行く場合

松阪神社は、御城番屋敷近くにあり、少し説明が難しいのでカーナビを設定するなら「松阪神社」で直接が良いかな。
徒歩の場合は、そのまま鳥居をくぐって行くんですが、車の場合の駐車場入り口は鳥居の左側にある奥に見える坂道を進み参拝者駐車場へ駐車する必要があります。なかなかの急坂なんで、一気に登りきった方が良いと思いますが、前から来る車には気をつけて下さい。
駐車場側からみた坂道はこんな感じです。

未舗装の駐車場で10台程度は駐車できると思います。

近隣の観光地を歩いてまわる場合

伊勢自動車道松阪インターを降り、そのまま直進していただくと商業施設パワーセンターが見えてきます。
その信号左折し、真っ直ぐ進むと桑名三重信用金庫川井町支店(川井町4交差点)を右折し、真っ直ぐ進み橋を渡った新松阪交差点を左折して、道なりに進むと右手に松阪市駐車場(松阪市民病院前)があるので駐車し、徒歩10分

公共交通機関でのアクセス

三重交通バス

近鉄・JR松阪駅のJR改札口側バスターミナルから「松阪中央病院行き」に乗り、「市役所前」下車して徒歩7分。
所要時間 約4分 大人:210円 小児:110円

市街地循環バス「鈴の音バス」

近鉄・JR松阪駅から左回りで「市役所前」下車して徒歩7分。
所要時間 約4分 小学生以上100円

徒歩でのアクセス

近鉄松阪駅、JR松阪駅より徒歩20分

松阪神社について基本的なこと

松阪神社は入場は24時間訪れることは可能です。
ただし社務所の受付時間は8時30分~17時までですので注意してください。
特にお休みなどはなく、お参りならいつ行っても問題ありません。
祈祷などは電話で事前に予約するようにしておいてください。

名称 松阪神社
住所 三重県松阪市殿町1445番地
電話番号 0598-21-3689
営業時間 終日開放(社務所8:30~17:00)
定休日 なし
サイト https://www.matsusakajinjya.com/

松阪神社を見学(写真で案内)

表参道

松阪城跡から御城番屋敷を歩いてきて、突き当たりの右手に松阪神社の一之鳥居があります。

立派なたたずまいで、真っ直ぐ神社に向けてのびる表参道はなんとも良い景観。
絶好の青空の天気が更に際立たせてくれます♪

ちょうど鳥居のところで、石畳とアスファルトに別れています。
鳥居をくぐるときは、一礼してから。
参道といっても両側には木が植えてある道で、何もないですが意外と長いんですね。

もちろん参道の真ん中は神様の通り道なので横を歩いていきます。
あとから知りましたが、桜並木なんだそうで、シーズンには絵になりそうやな。

そして、二之鳥居があるのが神社の入り口です。

程よく日が差し込むそこそこ長い石段を登っていきます。

階段を登りきると三之鳥居をくぐります。

「感謝の心を持ってお参り下さい  松阪神社」

承知しました!!

手水舎

それではまずは、手水舎で清めます。

手水の作法。

今でこそやり方知っていますが、意外と知らない人もいるんです。
ひしゃくに口つける人なんかもいますし。
漫画になっており、これを見ながらなら安心ですね。

この日は龍から水が出ていませんので、たまっている水で。
作法の説明も日本語、英語、中国語、韓国語で掲示してあり、神社でもインバウンド(外国人観光客)対応済み。

神宮遥拝所(じんぐうようはいじょ)

江戸の昔、伊勢神宮への参拝は庶民のあこがれでしたが、今のように交通機関も発達していないこともあり参拝は大変なことでした。
それで、日本各地に遥かはなれた伊勢神宮を拝するための遥拝所が作られたんだそうです。
なんか納得。

社務所

社務所の受付は8時30分~17時です。
ご祈祷、御神札、御守、御朱印等の対応は社務所で行っています。
あと、結婚式なんかも受けているそうです。

あと裏手にはトイレがあります。

ご祈祷

ご祈祷、初宮詣り、交通安全、安産祈願、病気平癒、合格祈願、厄除祈願

御神札

神宮大麻、猿田彦大神、三宝荒神、安産御神札、松阪神社御神札、商売繁盛御神札、少彦名命御神札、蘇民将来札

御守

交通安全御守、合格御守、諸願成就御守、開運御守、病気平癒御守、仕事御守、学業成就御守、ペット御守、厄除御守、金運御守、縁結び御守、旅行安全御守、安産御守、健康御守

神楽殿

神社の境内に設けた、神楽を奏するための建物を言います。
まだ、建てられたばかりなのか木の色が鮮やかな建物です。

もちろん土足厳禁です。

・奉納酒樽

三重県の南部地域の酒蔵のお酒が奉納してあります。

少名彦那尊御社

境内には少名彦那尊御社というところがあります。
全然知らなかったのですが、昭和38年に松阪市愛宕町より、神体を鎮座祭により移されたお社です。

少彦名命は「古事記」や「出雲神話」などに登場する神様で、一寸法師の童話のモデルなんですって。
と言うことは、一寸法師は三重県発祥?
全国的なものか分からんけど。
薬や酒を造ったとされ、特に病気などに利益があるってことで良く参られる方も多いそうです。

御神木 長寿樟

鳥居があり、その後ろには御神木 長寿樟(大楠)がそびえ立っています。

1092年に意非神社のあった「意非の森」(おいのもり)で誕生し、松阪城の神木として崇められ大切にされてきました。
樹齢900年とも言われており、幹の周囲は6.49m、木の高さは22mと非常に立派な木です。

根元には、大きな穴があって、病気かと思いましたが、松阪城の天守閣近くの井戸からの抜け道の出口との話もあるそうです。

確かに空洞にはなっているようですが、柵をしてあり近づけないので実際は分かりませんが夢ありますね。
大楠は、常に青々とした葉をつけて、生命力があると「不老長寿」「無病息災」の象徴とされているので、あやかろうと拝む参拝客も多くいるそうです。
注連縄の巻かれ、神々しささえ感じます。

返納所

古神札やしめ縄等の返納所があります。

お炊き上げと言うのですが、神様の分霊が宿ったものを燃やす事で、神様の元へお帰りいただく儀式です。
これが年末になったらいっぱいになってるんでしょうね。

毎年1月15日午前7時から16時まで「どんど焼」を行っています。

元旦なんかもここで火をおこしているんで、ここでやるんでしょうね。

ただし、炊き上げが出来るもの出来ないものがあるので注意して下さい。

できるもの

御札、木札、御守、矢、注連縄、神棚、七夕の短冊

できないもの

陶器の置物、におぐるみ、プラスチックケース、不燃物、ひな人形、七夕の竹笹

拝殿

ここが拝殿になります。

ふんだんに木材を使っており、屋根は銅板葺きでメリハリがついて非常に歴史と高級感を感じる建物。
左右には狛犬が鎮座しています。
実は左は笑っている表情

怒っている表情です。

マジマジと見たことなかったですが面白いですね。

早速おまいりさせていただきます。

立派な松阪神社の文字。

まずはそっと賽銭箱にお金を入れます。
鈴をならしたら2礼2拍手をし、その後手を合わせて感謝を祈ります。
終わったら1礼して完了です。

右横には御神占(おみくじ)もあるので運試し。

結んでも結ばなくてもどちらでも良いんだそうです。
結ぶには神様とのご縁を結ぶという意味合いで演技の良いことばとされています。
なので悪いのを引いたときは結ぶって風習があるんですね。

こどもみくじでキラキラシール入りのものもありますよ。
喜びそう。

十二支早見表では、、、来年厄やとしみじみ思う。

本殿

本殿は、残念ながら見えません。
昭和5年の遷座祭の節、伊勢の豊受大神宮の三御殿の中の一つです。
豊受大神宮とは伊勢神宮外宮のことを言うので、この松阪神社は凄く由緒あることが分かります。

まとめ

拝殿が非常にきれいで存在感があります。
松阪市の誇るパワースポットとよばれる松阪神社は境内に入ると神々しささえ感じます。
特に力強くのびている御神木 長寿樟にはパワーを感じますね。

御守り系も豊富に揃っているので、自分の好みに1個を探すことが出来ます。
松阪神社と本居宣長神社が併設してあり、両方いっぺんに参ることができますよ。
ついでまわりは良いのかは分かりません。